2016年夏の北海道ツアー by Jimny その10
台風ともお別れできて、この素晴らしい青空が戻ってきました。
明日北海道を離れるというのに・・・ オシャ!マンベーッ!
37号線(胆振国道)を函館方面に向かいます。そして長万部に入ったら今度は5号線(大沼国道)へ。
「胆振」ってどう読むの? 「たんしん」じゃなくて「いぶり」、「いふり」
北海道の旧国名だそうでアイヌ語の地名だそうです。現在は北海道中南部の総合振興局だそうでその所在地は室蘭市なんだとか。
なるほど、ところで「総合振興局」って?
北海道の行政区画で振興局とともに道庁の出先機関として道内の各地域に置かれるそうです。まあどちらにしても「いぶりがっこ」とは関係ございませんね。
北海道の全海岸線の中でも風光明媚なところですから、この景色が見られない夜は走らないほうが宜しいかと。
函館まであと52キロです、近くなりましたね。
コーナーを回るたびに見え隠れするあの山は? 路肩に止めて確認します。
「駒ケ岳」なんですね! 色んな場所に駒ケ岳はございますから、正式には「北海道駒ヶ岳」という名称です。
それにしても美しい・・・
ずっと稜線を歩いたら気持ち良さそうです。
噴火警戒レベルは1なんですが、入山規制が火口から半径4キロ、そして山頂に立つことも稜線を歩くことも出来ません、そんなふうには見えないんですが、残念。
夕日に染まってきました、北のモルゲンロートです。
走っていく先をまるで大きなスクリーンのようにその鮮やかな山容が見え隠れしています。ゆっくり停まって見たいんですが、近くに停車する場所がありません。
この先この山に登ることもあるかもしれませんが、それまでには静かな山になってください。
夕刻には函館市に近づきました。今夜は台風が去って空気が澄んでいます。そうなれば当然することは・・・
函館山に登ります!
先ずは明日の大間行きフェリーの予約をしてからにしましょう。
往復チケットは購入済みですから、明日の朝一番の船に乗る予約だけします。
そして函館山に向かいます。自家用車で山頂へ行くには午後11時まで待たなければなりません。ですから麓の駐車場に車を止めて近くを散策します。ここから行けるのはやはり赤レンガ倉庫近くの港にある観光名所ですね、時間はたっぷりありますから歩きましょう。
10時40分にはもう車が並んでいました。早速後ろに並んで山頂を目指しますが途中でストップ、何とここで駐車場のスペースが一杯になり、空くまで待たなければなりません。
10分ほど待ってからやっと動き出し、車を停めることが出来ました。
そして山頂からの写真を撮ったらすぐに車に戻ります。
この時期こんなに寒いのか? 温かいスープが飲みたいくらいです。
とても素晴らしい夜景でした。
今夜はフェリー埠頭で仮眠です。海風が心地良いを通り越して寒いなんて・・・
そして夜が明ける午前5時、眩しいくらいの快晴です。
フェリー埠頭は函館山から少し離れています、数時間前まであのてっぺんにいました。
朝日が出る瞬間です。
明るくなれば腹が減る・・・
何か食べたいんですが開店まで待たなければなりません、でも朝から食うには少々重いか?
豪華な朝食は諦めてフェリーに乗り込みます、行き先は大間ですから!!!
それにしても大間丸、嬉しいことにスキスキで空いてます。
海は穏やか太陽さんさん船は揺れずに滑るよう。
北海道ともお別れです、台風同伴で色々ございましたが楽しかったです。
大間に降りてもこの快晴、マグロの丼とか食したかったのではありますが、ちょっとハードで我慢しました、お子様用位のボリュームじゃないと無理です。
大間の街も静かです、人を見ません、みなさんお昼ご飯でしょうか。
漁の船も陸に上がったまま昼寝してます。
少し眠くなったのでコンビニで車を止めて仮眠。
そして空腹からざる蕎麦とお茶で昼ごはん。
お腹が一杯になると眠くなるので程々にして279号線を南下します。
むつ市へ入ると恐山の標識があります。日本三大霊山(比叡山、高野山、恐山)のひとつで、昔から名前だけは知っていましたが、どんなところなのか一度行ってみましょう。
そして近くなると異様な雰囲気・・・
正式名称 菩提寺
開山期間は5月から10月までの曹洞宗の寺院ですが、なによりここが有名なのは「イタコの口寄せ」という儀式で、ここは死者の霊魂が集まるこの場所と信じられており、イタコ(巫女)がその霊の代わりにその意志を語る事ができる術だそうです。この儀式は年中有無休かと思いきや「恐山大祭」の時だけみたいです。それ以外は静かな山奥の寺院という雰囲気でした。でも地表から出る蒸気のせいか、それとも飾ってある風車のせいか少し違和感があります。
殺伐とした景観の中に飾ってあるたくさんの風車を見るのは初めての経験でしょうか。
霊場恐山の山門も立派です。
春からの半年間だけしか開いていないお寺というのも珍しいのでは?
もちろん冬は相当な寒さなのはわかるんですが、きっと道路の除雪が大変なのかもしれません。
風が吹くと何処からともなく硫黄の匂いがします、そして風車が回ります。
風車にも意味があって、幼い子供の霊を慰めるために置かれているものだそうです。
三途の川が流れ込んでいる宇曽利(うそり)湖、強酸性の美しい湖です。
ここも硫黄の匂いが強烈です。
「男湯」? お風呂です。
こんな往来の真ん中に・・・誰もタオルと石鹸持って恐山には来ないでしょ?
いや、来てます! 石鹸は使えませんが。
薬師の湯へいざ! ちょっと入る時恥ずかしい。
中には東北旅行中の大学生さんが一人いました。
お湯はお手頃で気持ち良く入浴できました。
他にも湯があるんですが、残念ながら女性専用でした。
ちょっとミスマッチ感は否めませんが、賽の河原、三途の川、イタコの口寄せ、などなどと同棲する温泉・・・良かったです。
温泉でさっぱりしたらむつ市を後に南下します。
次は三沢だ!
今夜は近くの「道の駅・おがわら湖」で寝ましょう。
しかしこの近くにも素晴らしい温泉が・・・体がふやけちまうぜ!