2017年夏・北海道ツアー その4 サロベツ原野から層雲峡へ
昨夜は稚内フェリー・ターミナルから歩いて車に戻り、そのままザックを下ろした瞬間に記憶が途切れ、靴も履いたまま寝転がって12時間爆睡・・・
午前8時、空腹で目が覚める、「何か無性に食いたい!」ので移動開始。
午前9時、大通りにあるこの店に入ります。先ずはコーヒーでも飲もう。
ここは「日本最北端のマクドナルド」でしょうか?特に看板などは出ていませんが。
ホットケーキセット 520円也 一瞬
良く眠れたので気分爽快。体中どこか痛いんですが、動かせば治る程度の痛みでしょう。
天候は小雨模様。
宗谷岬には寄らず、このまま南下します。
途中、豊冨バイパス「通行無料」に引かれて左へ・・・
やって来ました豊冨温泉、午前10時前ですから温泉に入るのも躊躇します。
ここもかなり名高い温泉ですよね、匂いで解ります?(僅かな石油臭)
大正末期に石油の試掘でこの温泉を見つけ、昭和に入ってここに温泉街ができました。石油の試掘をするような場所ですから当然石油や天然ガスと一緒に湧出してきます。ですから油分を含んでいます。
町営温泉入浴施設・ふれあいセンターへ行きましたが、この時間から入る勇気がちょっと起きなくて・・・今回はパスします。
例えば温泉湯治でここへ来るとしましょう。
新千歳まで飛行機で来ます。そしてバスで札幌駅まで(約1時間・1.030円)、そして宗谷本線に乗ってJR豊冨駅まで(約5時間・9.170円)、そして沿岸バスで豊富温泉まで(約10分・330円)往復すれば2万円近くかかってしまいます。もし今後車に乗れなくなってから、どうしても一度行ってみたい・・・となった時に、「あの時入っておけば良かった」なんて後悔しないよう、いつも考えています。
豊冨温泉・・・後悔となるでしょうか。
宗谷本線の豊富駅へ。
時が止まったようにあたりは静かです。
看板がなけれが事務所?民家?喫茶店? 的な雰囲気でした。
駅前からメインストリートを眺めてみると・・・
商店が目につかない。
豊冨駅界隈を歩いて散策することはしませんでした。
そして「サロベツ原生花園」に寄っていきます。

立派な佇まい。
ここだけ別世界です。
駐車場の車は疎ら、もう花の季節は終わったのでしょうか。
館内はきれいに展示されています。
「オジロワシ」
「エゾタヌキ」左 「アライグマ」右
可愛さから言ったらエゾタヌキ・・・
そもそもクマとタヌキ、比べちゃいけません。
館外に出ます。風が冷たくて気持ちいい。
雨が降っていないのが幸い。
すこし「原野」を歩きましょう。
所々に花が咲いています。
良く見ればもっと多くの花を見つけることが出来るのかも?
「原野」と言っても、「湿原」ですね、Wetlandです。
毎日お花に水をやらなくても枯れない・・・
風で微妙に揺らいでます。
いっせいに咲いています、同じ色の花が。
こちらは色々と。
こんな感じの良いところもあります。
これを都会で庭師に作ってもらったらかなり高額・・・
1時間ほど周回路を歩き回って帰って来ました。
心地よい疲れ・・・
車に戻って走り出しました。
一旦オロロンラインに出ます。
昨年は土砂降りで写真が撮れなかった場所で停車。
北緯45度通過点(北半球ど真中)です。
海を背にこのモニュメント。
「北緯のNで角度が45度」でしょうか。
こちらも定番、「オトンルイの風力発電所」
壮観です!
駐車場で後ろを見たら気になったので、こんな所で車内整理を始めます。
美しくなりました、これでも。
もう一度海岸線から離れて「幌延ビジターセンター」へ向かいました。
サロベツ原生花園にある「サロベツ湿原センター」と比べるとこじんまりとしていますが、風格はこちらのほうが・・・失言?
負けじとこちらでも咲いています。
短い見学コースですが歩いてみます。
ここはサロベツ原野の南端に位置するんですね。
北端に原生花園があります。
この原野の東側が豊冨町という位置関係。
展望台がありますね、右はビジターセンター。
北に向かって歩いています。
沼があります。大きなペンケ沼とパンケ沼、そしてこれが長沼。
湿原歩きで体も軽くなってきました。
これから240km先の層雲峡へ向かいます。
大雪山に北側にある層雲峡から黒岳に登る予定です。
今夜の宿は? 近くで探してみます。
層雲峡の少し手前に「層雲峡オートキャンプ場」があります、今夜はそこへ。
早速電話で予約、「いつでもどうぞ!」のお返事、良かった。
テントで体を伸ばして眠りたい・・・
昨年、旭川から北上して稚内を目指す予定でしたが、台風の影響から士別付近で通行止めとなり留萌経由となりました。
北海道にはどう読むのかわからない地名はたくさんあります。最近ではいろいろと調べて下準備をし、道路や宿泊場所や近くの観光地なんかを確認してから行動しないと精神的に落ち着かないのですが、本当はその街がどんな雰囲気の街なのか、どれくらいの人が生活してるのか、想像だけでそこを訪れることも楽しいことなんですけどね。
今回どうしてもこの道を通って行きたい、そして昔から行ってみたい&見てみたい、憧れていた場所?があります。
「名寄」なよろ・・・この2文字、一度聞いたら忘れられない。どんな街かこの目で確かめてみたい、グーグル・マップじゃなくて。
それから昨年通ることができなかった「士別」しべつ・・・北海道にはもう一つ同じ読み方の「標津」しべつ・・・がありますから区別するのに「士別」は「サムライ士別」と呼ばれることがあるとか。その由来は最後の屯田兵村のひとつだからだそうです。
午後1時15分、「道の駅・なかがわ」で昼食。
暑くて食後にソフトクリーム!
標識に音威子府(おといねっぷ)と並んで出てきた名寄(なよろ)を見ただけでただ感動。
旭川まで104km、名寄まで27km。
無料の高速「名寄・美深道路」に入って名寄を目指します。
もう出口?
左へ・・・
ちょっと賑やかな通りを左折したら広い駐車場。
折角ですからここで今夜の食材や飲み物の買い出しをします。
それにしても立派な集合マーケット、ここへ来ればもう何でも揃う!
こんな場所好きですから、時間に余裕があったら1日遊んでしまいそう。
買い物を終えて走り出します。
ところで「名寄」ですが、自然豊かな美しい街です。
高層ビルなんか無い、碁盤の目のように敷かれた道路が広い、ごちゃごちゃしたところが無く、宗谷本線名寄駅周辺はとても北海道らしい広々とした空間を感じました。
この町並みは歩いてみたい衝動に駆られます。
何の変哲もないスズキの看板、そこには「スズキ士別」・・・
こんな看板にも興味が湧いてしまいます。
九十九山はたしか桜の名所だったような・・・
さあ、次は「士別」・・・
名寄から40号線を南下すること20kmあまり、士別市に入ってきました。道央自動車道が士別まで来ていますから、その気になれば札幌駅までの180kmを2時間ほどで行く事ができます。
右折すると士別駅。駅に近づいて来ましたが、車の数が増えるわけでもなく、のんびりしてて静かです。
特徴のある赤レンガの農業倉庫が士別駅近くに並んでいました、ここは集散地として栄えたんですね。写真撮るタイミングが無くそのまま通過!
士別を通過すると前方に白い山が見えてきました。
「旭川紋別道」に入ります。
「旭川紋別道」走行中。
大雪山系の山々がはっきり見えてきました。
この時期、まだ雪がいっぱい残っています。
上川層雲峡で高速を降ります。
層雲峡方面にまっしぐら・・・
この直線美。
特徴ある山肌が見えてきました。
層雲峡に到着。
キャンプ場は一旦通り過ぎて、明日登るロープウェイ乗り場まで来ました。
明日はここから黒岳に登ります。
もう一度来た道を戻って、層雲峡オートキャンプ場に入りました。
利用客は自転車旅の青年が一人、オートキャンプ場なんですが・・・
場所は使いたい放題!
暗くなるまで飲んで食べて、残り物はダンボール箱に放り込み車の中に。
夜中にお客さんが餌を探しに来ますから。